こんにちは、いまおい きよです。
今日はお裁縫についてです。
なにかを作ろう!そう思ったら、まず生地を買いますよね。
その購入してすぐの生地についてのお話です。
ゆがんだ生地ではいいものは作れません!
生地にもよりますが、実は、購入した段階で布はゆがんでいます。
安い服を購入すると、洗濯するうちに上の写真のように、身頃の横の縫い目が少しずつ前にねじれてきてしまったという経験はありませんか?
これは、布を裁つ時に地の目を正す一手間(地直し)を怠った服なのです。
地の目は正さなくても服は作れますが、正せばワンランク上の仕上がりになります。
少し手間ではありますが地の目(注1)を正してから服などを製作することをオススメします。
(注1)地の目とは、
生地のたて糸とよこ糸の布目のことを言い、地の目を直すことを地直しと言います。
地直しの必要な生地と不要な生地
最初に「生地にもよりますが・・」と書いたように、生地によってはゆがみが少なく、地直し不要でそのまま裁断できるものもあります。
× 地直しが不要な生地
・綿のプリント生地
・チェックやストライプの生地
・ジャージー生地
・ニット生地
・リブ生地 等。
○ 地直しが必要な生地
・綿の無地
・麻の無地 等。
地直しの必要な生地の方が少ないんですね。
もし分からなかったり判断に迷う時は、お店の人に「この生地は地直しが必要ですか?」と聞いてみてください。
地直しの手順
それでは地直しのやりかたです。
水通し(注2)します
出来れば地直しの前に、一度下記の要領で生地を水通しして下さい。
お店で筒状に巻かれて売られている反物の場合は特に、巻いてある段階で少し生地が伸びています。
それを買っていきなり裁断すると、出来上がって洗濯したときに生地が縮んで、小さくなってしまいます。
せっかく作ったものが一度洗っただけで縮んでしまい、サイズが合わなくなってしまうのは悲しいですよね。
水通しをしたほうが良いというのはその為です。
(注2)水通しとは
布全体に水を吸い込ませて、あらかじめ布を縮ませる作業のことをいいます。
特に綿や麻などの天然繊維は、洗うと収縮するものがあり、縮んで小さくなってしまうからです。
水通しの方法
バケツや、たらいなどに水を張り、布を入れ手か足で押し洗いします。
水はしっかりと布が浸かるぐらい入れてください。
ゴシゴシ洗う必要はありませんので、方向を変えて何度か押し洗いすればOKです。
押し洗い後、水気をしぼり干します。
水通しの際の注意点は、面倒だからといって洗濯機に放り込んだりしない事です。
※布端の処理されていない布を洗濯機にかけると、周りから糸がどんどん解けて絡まって大変なことになってしまいます。
地直しに必要なもの
・地直しをする布
・アイロン
布は縦の糸と横の糸で織られて出来ています。
目を凝らして一本の横糸を見ていくと、真ん中は真っ直ぐですが、下図のように布端に近づくにつれ次第に曲がっていくのが分かるかと思います。
図のように、歪んでいるのを戻すような感じで引っ張ります。
左右引っ張りバランスを整えます。
最後はきれいにアイロン掛けしましょう。
これで、地直しは完成です。
この一手間で出来栄えが変わりますので綿や麻を使うとき、私は必ず地直しをするようにしています。
お裁縫を楽しんでいらっしゃる方がたくさん。
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