ミシン糸の選び方・生地に合ったミシン糸を探すには

裁縫のTips・コツや使い方など
 

こんにちは、いまおい きよです。
ミシンを使って何かを縫う時に、布に合ったミシン糸がよく分からない事ってありませんか?
ミシン糸って実はたくさんの種類があり、それぞれ色も豊富に用意されているんです。
今日は、私がよく使う糸を中心に種類と色の探し方をご紹介したいと思います。

 

ミシン糸の種類について

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シャッペスパン

最もよく使う、一般的な生地に使う糸…「シャッペスパン」
綿やポリエステルの生地等に使え、色の種類も豊富にあります。
ポリエステル素材の最もポピュラーな糸です。

 

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レジロン

ストレッチのある生地に使う糸…「レジロン」
パーカーなどのスウェット地、ストレッチの効いたパンツの裾上げなどに使用します。糸自体が伸びる糸です。
伸びる生地に伸びない糸を使うと、生地を伸ばした時に糸が切れてしまいます。
この糸は普通に縫うだけで糸自体が伸びるので、伸びる生地に対応してくれます。伸びる限度はあります。ナイロン素材。

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ジーンズステッチ糸

ジーンズなどのステッチに使う糸…「ジーンズステッチ糸」
太めの糸です。
ジーンズなどの裾上げにも使えます。
家庭では持っている方は、あまりいないかもしれません。
デニムの生地でバッグを作る時、デニムスカートなどをリメイクしたい時などのステッチに使えます。ポリエステル素材。

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カタン糸

綿の糸…「カタン糸」
ミシン糸にも綿の糸があります。
色は白と黒くらいしか見かけませんが、後染めをするものにオススメです。
生地と一緒に糸もいい色に染まってくれます。

私がよく使うのはシャッペスパンと綿の糸です。
白と黒。そして生成りとカーキ色、茶色を持っていると私好みの大抵の物に対応できるので重宝しています。

番手について

 

番手とは、糸の太さの事です。

 
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厚手の生地には、糸の太いもの。
薄手の生地には、糸の細いものを使用します。

番手は、20番手、30番手、60番手、90番手とあり
数が大きくなるほど細くなっていきます。

左の写真で♯の後の数字が番手を表します。

最も一般的な一番よく使う糸は60番手。(写真・真ん中)
一般的な厚さの綿や麻、ポリエステル素材などに使えます。
(上の写真の170は色番号を表します。)

薄い生地には90番手を使います。(写真・右)
例えば、サテンやオーガンジー、ローンやジョーゼット、シルクといったデリケートな生地に使用します。舞台衣装などの華やかな生地によく使われます。

厚手の生地には30番手です。(写真・左)
例えば、帆布やキャンバス地でバッグを作りたい時。デザインでステッチを効かせたい時のステッチ糸として。デニムはこの糸でも縫えます。レザーにもこちらの糸です。(ただしレザーの場合は、針もレザー用のものに変える必要があります。)

20番手はジーンズのステッチ糸です。
家庭ではあまり使う機会がありません。
デニム地でバッグを作る時や、リメイクしたい時に30番手と20番手を使うと良いかもしれません。

生地に合った色の糸を探す方法

さて、この種類の糸でこの番手のもの…と定まったらあとは色を決めるだけです。

ポイントは、
使う生地を実際にお店に持っていき、生地と糸を合わせて決めること。

同じお店で同時に糸も購入するようなら楽ですね。

糸売り場にいくと、棚の中にずらっと糸が並んでいます。
たくさんあって迷ってしまいそうですが、糸の種類ごとに棚が分かれていますので、
自分の欲しい種類の棚から色を探します。

探し方はかんたんです。
棚の上かその周辺に、本のような糸のカタログが置いてあります。
そのカタログも糸の種類ごとに分かれていますので、自分の欲しい種類の糸のカタログから探すのです。

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上の写真のように、糸がベラベラとしています。
その下に自分の使う布を入れて、糸を重ねて合うものを探せるようになっています。

微妙な色の違いでたくさんあって迷いますが、楽しい瞬間です。

糸の上に番号が書かれているのが分かりますでしょうか?
糸の色には全て番号がふられていますので、ここで決めた色番号と同じものを
先ほどの棚から探すという訳です。

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お店に無いものでも、糸の種類と番手と色番号が分かれば取り寄せもできますし、
インターネットで購入することも可能です。

生地にあったミシン糸は探せば必ず見つかります。

たかが糸…ではなく、されど糸です。

 

既成品は必ず糸が合っていますし、糸でこだわりを見せることも出来ます。
ただ作るより、少しこだわりを持って選んで作る方が良いものができて、使う時の満足感も一層増します。

ぜひ、生地だけでなく糸にもこだわってみてください。

 

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